土地の境界を管理するのは誰？
　　　きちんと境界標識は設置されていますか。

　土地の境界を管理するのは土地所有者の努めです。そして長年住まわれたからこそ境界について他人に主張できる事柄を良く知ってられるのです。

「お隣との境界はお互い認識しているから、境界標識がなくても問題はないよ。」

と思われてる方は多いのではないでしょうか。
　例えば父親である貴方が急に亡くなられて、事後の整理をされるのは早くに嫁がれ遠方に住まわれた娘さん一人・・・。
　娘さんは境界のことについて父から何も聞かされていない、聞いたかもしれないが随分昔のことではっきりとは覚えていない。或いはお隣が建物を新築したので昔住んでいた時と風景が変わっていて境界が判らなくなっている。
　最近は土地を処分するにも境界が確定していないと、不動産業者から「土地境界確定をして下さい。」といわれます。土地境界確定に係る費用は相続人の負担になるので相続財産が目減りすることにもなります。それに隣接地は３〜５軒程度あるのが普通です。見知らぬ地主さんとの境界確定のため、遠方から出てきて現地で立ち会いするなど気苦労も相当なものになります。
　父である貴方が生前に土地家屋調査士に境界確定作業を依頼して境界標識が設置されていれば、後に残される娘さんの気苦労も少しは和らぐのでは。